予防について
犬の混合ワクチン
子犬への接種
生後間もない子犬は初乳を通して母親から免疫を譲り受けます(移行抗体)。
この免疫を持っている間は、病気にかかりにくいという利点がありますが、同時にワクチン接種をしても効果を得にくい時期でもあります。子犬のワクチン接種は、この母親譲りの免疫がなくなる時期を待って行わなければなりませんが、時期は子犬によって個体差がありますので、2〜3回、又はそれ以上のワクチン接種をする必要があります。病気を防ぐ為のより確実な接種時期は獣医師にご相談ください。
成犬への接種
年に1回のワクチン接種が必要です。
猫の混合ワクチン
子猫への接種
一般的に生後8週齢前後に1回目、12週齢以降に2回目のワクチン接種を行います。
成猫への接種
年に1回のワクチン接種が必要です。
狂犬病予防注射 (犬)
狂犬病は犬だけでなく、人を含む全ての哺乳類に感染する人獣共通感染症です。
発症すると死亡率はほぼ100%で治療法もない恐ろしい感染症です。
動物において昭和32年以降発症例はありませんが、近隣諸国では狂犬病が蔓延しており、いつ国内に侵入してくるか分かりません。
日本では法律で、生後91日齢以上の犬の狂犬病予防注射(年に1度)が義務付けられておりますので、ワクチン接種を行いましょう。
初年度の混合ワクチンが終わる生後約3ヶ月以降に来院していただき、注射、登録・注射済票の交付を行います。
2年目以降は市町村からのハガキを持参して来院してください(年1回)。
フィラリア予防(犬、猫)
フィラリア症は蚊に刺されることで感染する寄生虫疾患です。最終的に心臓・肺動脈に寄生し、心不全だけでなく肺、肝臓、腎臓などにも悪影響をあたえます。
フィラリアの症状
・咳をする ・息切れ、疲れやすい ・呼吸が苦しそう ・痩せてくる ・腹水の貯留 ・赤い尿 など
フィラリアは予防すれば100%防げる病気です予防を怠ると「知らない間に感染していた」ということがあります。
フィラリア予防の期間は地域により異なりますが、大阪府の場合は5月~11月までです。
飲み薬タイプ(月1回)
チュアブル(食べておいしいおやつタイプ)、錠剤(お薬タイプ)があります。
予防薬にはノミ、ダニ、内部寄生虫を同時に駆除できるものもある為、どういうタイプの飲み薬が良いか気軽にスタッフにお尋ね下さい。
スポットタイプ(月1回)
背中にたらすタイプの滴下型の予防薬で、同時にノミも予防できます。
猫のフィラリア予防に効果的です。
フィラリア予防薬を安全にご使用いただくために・・
フィラリアに感染した状態でフィラリア予防薬を投与するとアレルギーを起こす場合があります。 よって当院では予防前のフィラリア検査を実施することをお勧めしており、感染していないことを確認してからの予防薬処方の実施を心がけております。
ノミ・マダニ予防(犬、猫)
気温が上がってくると、ノミやダニといった寄生虫の活動が活発になってきます。ノミやダニは、犬や猫に貧血やかゆみを引き起こすだけでなく、人間も襲います。うちの子は室内から出さないからといって、安心はできません。まれに、人間が外から持ち帰ってしまう事もあるのです。
※ノミは気温が13℃以上で繁殖可能なため、寒い冬の時期でも暖かい室内では活動期として増殖します。 また秋から冬にかけて幼ダニ・若ダニが活動するため、1年を通して月1回の予防が必要です。 予防薬にはスポットタイプ(背中にたらすタイプ)と飲み薬がありますので、ご相談ください。